デジタルネイチャーを読んだ

published: 2023-03-19

かなりエピローグだったし、Self-Reference ENGINEだった。 汎神化した計算機というのはSelf-Reference ENGINEの世界観にかなり近いと思う。SREの世界では時間が壊れてよくわからないことになっているが。

コミュニケーションすべてにAIが介在するっていうのはエピローグの知性化化粧と親和性がある。 コンピューターによってリアルを上回るリアリティを生み出すことでどちらが大事とかがどうでもよくなるというのは、物理世界と物理世界のスナップショットと…といった世界観と親和性があると思った。

正直OSSの精神だとか、ブロックチェーンなどコードによってあるべき姿に落ち着くんだ的なところはよくわからなかった。

一番よかったのはシンギュラリティ以降の生活としてAI + ベーシックインカム型、 AI + ベンチャーキャピタル型という具体的なモデルを予想していたところだ。 たしかにそうなりそうだという納得感があったし、VC型においては技術をキャッチアップするというよりとにかく目の前の問題に向き合っていこう的なことが読み取れて、少し前向きになれた。

正直AIに張り合って技術をキャッチアップしたり、技術に対して深い理解を持とうとすることは長期的に見れば無意味になりそうだ。AIが賢くなる速度と、賢くなったAIが既存技術を置き換える速度のほうがずっとはやい。 だからこそ、その未来の技術を何に使うかが問題になる。これにはエンジニアリングの素養がいるだろう。